お金っていくら借りれるの?総量規制について

  

今回は総量規制についてお話していきます。

あまりご存じではない方がほとんどだと思います。

 

【総量規制とは】

総量規制(そうりょうきせい)とは

2006年12月頃に公布され

2007年1月から徐々に施行されて

2010年6月に完全施行となりました

 

内容は

貸金業者が行う貸し付けについて

借り入れる方の年収の1/3を超えてはいけない

という内容です。

 

例えば年収300万円の方は

100万円までしか借りれません。

 

総量規制は一部の貸金業者に適用され

銀行は対象外となりますので

銀行で借り入れをされている方は

含まれません。

 

【総量規制の目的】

総量規制がない時代はいくらでも借りれる

ほぼそんな感じでした。

ですから多重債務で苦しむ方が多く

そういった方を救済すべく

施行された政策になります。

実際に2006年ごろには

返済が追い付かず悩む方が多く

深刻な社会問題にまで発展しました。

 

 

【その結果】

施行が始まり2007年2月から

2011年4月に金融庁が作成した資料によると

この4年2ヵ月で

その施策は大成功という形に納めたそうです。

結果として

5社以上から借入されている方が約100万人減少

ピーク時の自己破産から半分に減少

(2003年ごろ)

になったそうです。

 

【総量規制の範囲】

先ほども軽く説明をしましたが

しっかり説明します。

 

消費者金融

クレジットカードのキャッシング

が対象になります。

 

意外にクレジットカードのキャッシング

見落としがちになりますので

注意が必要となります。

 

クレジットカードのショッピング

銀行のカードローンは対象外です。

 

総量規制内なら必ず借り入れできる?

総量規制内だからと言って

満額借り入れできるわけではありません

総量規制内であっても

その人に返済能力がしっかりあるか

他社で借り入れしている場合は

延滞などをしていないかなど

そういった調査も行います。

 

調査というのは

安定した収入があるか

支払い能力があるか

そういったところを判断基準にします。

 

信用情報機関

CICJICCなどで実際に業者が調べます。

*1

 

【総量規制の対象外となる借入】

総量規制に該当しない貸し付けは

除外貸付という名称があります。

 

除外貸付は以下の通りです。

・住宅ローン

・カーローン

・不動産担保貸付

・有価証券担保貸付

(株、小切手、手形)

・高額医療費の貸付

金融商品取引業者による貸付

(FX、株など)

などです。

 

またほかにも例外貸付というものも

存在します。

 

 ・緊急の医療費の貸付

・常識的にみて必要となる緊急的な貸付

・配偶者と合わせた年収の1/3の貸付

・自営業、個人事業による貸付

など様々な例外貸付が存在します。

総量規制の除外と例外の違いとは

この違いについては総量規制に含まれるか含まれないかの違いです。

 

除外は総量規制に含まれず

例外は含まれます

 

除外の場合は年収の1/3を超えても

返済能力があれば貸付をしてくれます。

あくまで貸金業者や銀行判断となります。

 

個人事業主に対する扱い

ここはとてもグレーゾーンみたいな所は

ありますが

そもそも総量規制は

個人向けの融資の対象です。

 

事業用の貸付であれば対象からは

はずれます。

その際にいくら事業で必要で

なぜ使うのか事業計画書などの提出

求められることもあります。

 

それにより

厳密なるチェックがされます。

 

 まとめ

今回の記事は総量規制についてでした。

年収の1/3しか借入できないことを

覚えておけば問題ないでしょう。

 

また住宅ローンや自動車ローンも

全く関係ございません。

 

個人事業主に関しては

少し複雑な部分があると思います。

 

当然闇金などは違法な取引を行っているので

対象外です。

 

なので闇金業者とは絶対取引しないでください。

 

それでは次回の記事で!

*1:次回信用情報機関の記事を作成します。